08月 13 |
8/13 バナナの皮を使った繊維
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おはようございます、M.Ishiiです。
突然ですが、皆さんは「バナナ」は好きですか?
私は、「バナナ」をそのまま食べるのも好きなのですが、
スライスした「バナナ」をヨーグルトで和えて食べるという、
少し贅沢な食べ方をするのが最高に旨くて好きなのです。
そんな「バナナ」を使ってあるものに
有効活用する研究をしているのをご存じでしょうか?
「バナナ」は収穫時に茎を伐採するそうなのですが、
残った部分の近くからは新しい茎が出てきて
再び成長する一方で、伐採された茎は農産廃棄物として
その場に捨てられているのだそうです。
このため、農産廃棄物として捨てられた「バナナの茎」を
有効活用することを考えた名古屋市立大学大学院の教授は、
今から20年前より、政府ODA活動の一環として、
'紙'などに有効活用する「バナナ・グリーンゴールド
プロジェクト」という研究プロジェクトを立ち上げ、
研究が始められたとのことです。
この研究プロジェクトでは、
2年前から日清紡社がテキスタイル化の共同研究を始め、
環境配慮商品企画の一つとして、
素材開発に取り組まれているのだそうです。
研究開発を進めてできた素材は、
バナナの茎を30%、綿を70%の割合で混紡させた
「バナナ繊維素材」なのです。
「バナナ繊維素材」の特徴は、吸収性に優れ、軽量間があり、
そして、しなやかで艶があるとのことです。
また、解繊時に化学薬品を一切使用しないので、
環境にもやさしいのだとか。
現在、「バナナ繊維」はカジュアルウェアを中心に、
ジャケットやパンツ、ジーンズ、ユニフォームなどに
使用されているとのことですが、
「バナナ繊維」の太さが綿繊維の太さの4、5倍あるそうで、
バナナの茎の混紡率を上げることが
今後の課題になるとのことです。
(綿繊維の太さは、0.01~0.02mmとのことです。)
このように、一時は農産廃棄物と扱われた「バナナの茎」は、
'バナナ・グリーンゴールドプロジェクト'の
共同研究開発によって、
洋服の素材や製紙などに加工することができ、
今後期待される繊維になることは間違いなさそうです。
M.Ishii